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前回同様映画の原作なんですが、今度は新作映画ですよ。
更に、「電気羊~」は映画を見てから原作でしたが、これは原作を読んでから映画を見ました。
映画は「Into the Wild」、ショーン・ペン監督です。
映画も非常に良い映画でした。
ノンフィクションの原作をどう撮るかと思っていたんですが、キャストも良くて素晴らしかったです。
さて、原作の「荒野へ」ですが、裕福な家庭に育ち将来有望な青年が、大学卒業とともに全てを捨てて行方不明になり、約2年後アラスカの荒野に捨てられた廃バスの中で餓死した姿で発見された、という事件を、彼の足跡を追い、彼が綴った日記や手紙、彼と出合った人々へのインタビューなどから真実に迫ったノンフィクションです。
自由を求め、お金や車を捨て、ヒッチハイクでアラスカまでたどり着いた若者が自然の厳しさを目の当たりにして最後に見つけたものは何だったんだろう。
自然の厳しさを甘く見たお坊ちゃんの自業自得の死、と一蹴してしまうのは簡単だけど、生きることを真剣に考えるからこそ湧き上がる二十歳そこそこの頃の焦燥感は少しだけどわかる気がします。
信念に基づいて行動した彼の勇気と行動力には敬服させられます。
内容が内容なだけに、思いを入れて読んでいると結構疲れますし、重い気分にもなりますが、同時に何だかワクワクした気分と勇気のようなものを与えてくれた本でもあります。
旅に出たくなりました。
フィリップ・K・ディック「電気羊はアンドロイドの夢を見るか?」
SF映画の名作「ブレードランナー」の原作として有名なこの作品はフィリップ・K・ディックの代表作でもあるのですが、映画好きの僕は「ブレードランナー」はとっくの昔に何度も見ていながら、肝心の原作を今頃になって読みました。
「ブレードランナー」の素晴らしさについては映画のブログではないのでここでは語りませんが、原作も非常に面白かったです。
フィリップ・K・ディックについては、難解な作家というイメージがあったし、映画は原作の世界観だけを取り入れていて、ストーリーは別物だと聞いていたので、別に読まなくていいか、と思っていたん僕はバカでした。
核戦争後のサンフランシスコを舞台に、賞金稼ぎのデッカードが火星から逃亡して来た6体のアンドロイド6体を始末して行くというストーリー。
アンドロイドを処理して行くうちに、人間とアンドロイドの違いがわからなくなって行くデッカードを通して「人間とは何か」という事を考えさせてくれます。
こういったSF小説を読むのは初めてなので、最初は現実世界と違うマニアックな設定について行けないかと思ったんですが、意外とあっさりSFの世界に入る事が出来ました。
生物を飼う事がステータスとされていて、高価な生物が飼えない人は安価だが本物そっくりの電気動物を飼うという設定が面白い。
「ブレードランナー」とは確かに違ったけど、こちらもかなり楽しめます。
再度「ブレードランナー」を見たくなったし、デックのほかの作品も読んでみたくなりました。
うーん、いつも以上に面白さが説明できてない・・・